多のう胞性卵巣治療ナビは、排卵が困難になる『多のう胞性卵巣』の治療と原因、おもな症状について調べています。
卵巣には排卵前になると卵胞(卵の入った袋のようなもの)が2〜3できます。それが排卵の時期になると(通常は)一個ずつ排出されるわけですが、多のう胞性卵巣は卵胞がたくさん出来て、それがなかなか排卵できない病気です。多のう胞性卵巣症候群が正式な病名ですが、名前が名前ので英語名の「polycystic ovary symdrome」を略してPCOやPCOSと呼ばれることもあります。
多のう胞性卵巣では全く排卵しなくなってしまう場合、時々排卵する場合、月経周期が延びてしまう場合、黄体機能不全になる場合、多毛になる場合など現れる症状は様々です。
下垂体から分泌される黄体化ホルモンのLHや男性ホルモンが高値になることが多いのですが、原因はまだわかっていません。
医師にとっても多のう胞性卵巣のメカニズムは複雑で、世界中の内分泌の専門家が研究を進めているのですが、まだきちんと解明されていないのが現状です。
多のう胞性卵巣の根本的な治療法もまだ確立されていません。
妊娠を希望する場合は排卵誘発剤を使った治療を行います。
排卵誘発剤クロミフェン・クロミッドをサイクル2〜6日の間服用すると、8割の女性は排卵をおこします。
またhMG-hCG療法という排卵をおこすための注射療法を行ったりします。
多のう胞性卵巣の場合は排卵誘発を行ったときに、卵巣過剰刺激症候群とよばれる副作用をおこしやすい傾向があるので注意が必要です。
卵巣過剰刺激症候群とは、親指大ほどの女性の卵巣の中の卵(卵胞)が過剰に刺激されることによって、卵巣が膨れ上がり、腹水や、ときに胸水などの症状が起こる症状を指します。
典型的な多のう胞性卵巣の場合は、初経の時から月経不順のことが多いようです。
進行性の病気と考えられていますが、自然に治ってしまうこともあるようです。
典型的な多のう胞性卵巣の症状を示す人がいる一方、多のう胞性卵巣に類似した症状や検査結果を示す人もいます。
さしあたり妊娠の希望がない場合は、月経を周期的におこすような治療を行います。
これには、カウフマン療法とよばれるホルモン療法や、低用量ピルなどのホルモン剤を使った治療が行われます。
基本的には妊娠を希望しない方で軽症の場合は、経過観察だけでも構いませんが、重症の場合は治療が必要です。
排卵に関係することなので、毎朝基礎体温を計る習慣を付ける事と、定期的に産婦人科を受診する事が大切でしょう。