甲状腺機能障害治療ナビは、甲状腺ホルモンの分泌が異常になる『甲状腺機能障害』の症状や原因、治療方法と妊娠中の薬の服用について調べています。
甲状腺機能障害には、甲状腺機能亢進症と甲状腺機能低下症があります。亢進症は甲状腺を過剰に刺激するタンパク質(自己抗体といいます)ができることによって、甲状腺がホルモンをたくさん作り出してしまい、その結果、新陳代謝が亢進状態になる障害です。逆に低下症は甲状腺が慢性炎症を起こして機能が低下してしまう病気です。
甲状腺機能亢進症は、何らかの原因により甲状腺から分泌されるホルモンが異常に分泌されます。
この場合の症状は、動機、息切れ、発汗、体重減少、下痢、眼球突出などで、代表的な病名にはバセドー病があります。
バセドー病は食事量が多い割にはどんどん痩せていきますし、疲れやすくなる、動悸や発汗が起こる、イライラする、手が震えるなどの症状が出ます。
高齢者にはあまり発症しませんが、“目が飛び出てくる”という症状も有名なものです。
この頃には、甲状腺は腫れて大きくなります。
この場合の栄養素で大切なのが、タンパク質、ビタミン類(A、B群、ナイアシン、葉酸、ビオチン、パンテトン酸、ビタミンCなど)で、逆にヨウ素の摂取は控えめにしましょう。
甲状腺機能低下症は甲状腺が機能を低下することで、甲状腺ホルモンが欠除したり不足してしまう病気です。
機能低下の方は症例がいろいろとありますが、臨床上よく見られるのは「橋本病」です。
これも亢進の場合の自己抗体とは別の自己抗体ができて、甲状腺が攻撃を受けて破壊されてしまうことから、ホルモンが作れなくなり、新陳代謝が低下してしまいます。
症状としては、元気がでない、疲れやすい、身体が寒く感じる、むくみによる体重増加、脱力感、白髪、脱毛、しわがれ声、筋力低下などがあり、一見老化現象のようにも見えます。
軽症のうちは症状がはっきり現れないこともあるため、血液検査で初めて見つかることもあります。
治療法は、亢進症であれば普通は甲状腺の働きを抑える薬を飲みます。
その薬は大きく分けて2種類ありますが、その中の1つは妊娠期に服用しても大丈夫なものです。
低下症の方は甲状腺ホルモン製剤を飲みますが、医師から服用の中止を告げられるまでは飲み続けなければいけません。
服用する薬は体内に存在する甲状腺ホルモンと同一のものですので、不足分を適切に補う限り乳幼児から高齢者まで安全に服用できます。
当然のことながら、妊娠中や授乳中も全く問題ありません。
危険なのは治ったと思って自己判断で薬を止めてしまう事です。
甲状腺機能は妊娠の継続に重要な役割を担っているので、特に機能低下症の場合には、妊娠初期に赤ちゃんへの薬の影響を気遣い、勝手に飲むのを止めてしまうと流産してしまうことがあります。
どちらにせよ、治療法は確立していますので難しい病気ではありませんが、専門家のもとでしっかりフォローすることが大切です。
血液検査で簡単に診断ができますので、思い当たるような症状があれば、内科での受診をするのが良いでしょう。