血液ガス分析ガイドは、血液ガス分析の採血・測定の方法や正常値について調べています。また、BEやHCO3などの結果についても調べています。
肺胞壁の状態の影響を酸素のガス交換は受けるのですが、二酸化炭素が影響を受けることはあまりないようです。つまり、PaO2異常は肺胞障害、PaCO2異常は換気障害であると考えられるようです。HCO3とは、重炭酸イオン濃度のことをいいます。これは、アシドーシス及びアルカローシスを解析するために欠かせない数値です。BEは、採取した動脈血をin vitroでPaCO2=40とした時のpHを測定して算出したHCO3濃度から計算した値です。
血液中に含まれる酸素や二酸化炭素の量、またはpHを測定する検査のことを、「血液ガス分析」といいます。
普通、測定されるのは動脈血です。
血液ガス分析を行う目的として主なものは、呼吸の状態や体内の酸・塩基平衝を調べるというものです。
この検査が対象となるのは、呼吸不全がある患者、意識障害がある患者、ショックをはじめとする重篤な状態にある患者、手術前後であるなど呼吸機能を精査しなくてはならない患者が、主なものとしてあげられています。
呼吸状態の評価および酸塩基平衡の評価が必要と判断された場合、この検査が行われないことは滅多にないと言えるようです。
その方法は、大腿動脈、上腕動脈、あるいは橈骨(とうこつ)動脈などから採血されることになります。
通常の採血では静脈を使用しますが、血液ガス分析では動脈を穿刺することになります。
そのため、採血は看護師ではなく医師によって行われます。
採血管には抗凝固薬が添加されています。
それにより、採った血液の凝固を防ぐようです。
採血をした後には、すぐに測定を行うべきだとされています。
これは、採血をしてから時間が経過すると、その値が変わってしまうためのようです。
測定は、血液ガス分析器で自動的に行われます。
直接測定するものは、酸素分圧、炭酸ガス分圧、pHです。
計算して求めるものは、酸素飽和度、重炭酸イオン、BEとなっています。
また、他の成績を加えて求めるものは、AaDO2、シャント率、酸素含量、心拍出などのようです。
施設によって基準値には違いがあります。
また、それぞれの病状によっても異なるようです。
参考としては、動脈血酸素分圧(PaO2)が80〜100 Torr、動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)が35〜45 Torr、pHが7.36〜7.44、重炭酸イオン(HCO3-)が22〜26 mEq/L、塩基余剰(BE)が-2〜+2 mEq/L、SaO2が93〜98%となっています。
ちなみに、人工透析の患者などでは静脈血で血液ガス分析を行うことがあるようです。
部位によって静脈血は組成が違うため、一概には言えません。
しかし、大腿静脈や肘静脈ではPaO2は約40Torr、PaCO2は約46Torrが正常であると言われています。